家族学習会・公開講座・交流研修会・SST研修会

1.家族学習会・公開講座

川崎市地域精神保健福祉対策促進事業の委託により、あやめ会が実施しているもので、 当事者を支える家族を元気づける知識・ノーハウを提供すると共に、精神疾患についての正しい理解ができるよう、家族や地域の方を対象に、例年、学習会(年 間2回)や公開講座、交流研修会、SST研修会を開催しています。
そのほか、関係団体の講演会もあります。
多くの家族の方や地域の方に有益な会の開催を心掛け、大勢の方に参加していただけるよう趣向を凝らしております。 27年度や26年度の実績・予定は以下のとおりです。

家族学習会

平成28年2月6日(土)15:00~16:30に地域福祉施設ちどり1Fにて、岡崎クリニック院長 岡崎公彦氏を講師に、「地域に根ざしたACTを目指して」をテーマに学習をします。「広報チラシ」を参照

平成27年 10月3日(土)に地域福祉施設ちどり1階にて、湘南精神保健福祉士事務所 所長の長見英和氏を講師に、「当事者を抱えた家族が元気になるために!」をテーマに学習会を開催しました。家族は、当事者といかに接するか、当事者との関係性をいかに保つか、その対応によって当事者が心を開き、家族が元気になるなど、大変、身近で関心が高いテーマであり多くの家族の方が参加され、大好評でした。
平成27年1月24日に「精神障がい者の入院、退院後の支援、服薬について」をテーマに、「ちどり」にて開催しました。
講師は、大和病院地域連携・医療相談室長 日向清史 氏にお願いして、
1.精神保健福祉法の改正(同意書・医療保護入院)、
2.入院中~退院後の支援(制度・福祉サービス・ひと)、
3.身につけておきたい技術について、パワーポイントを使って丁寧に説明いただき、 入院や服薬について理解を深めることができました。

公開講座

平成28年2月25日(木)、13時30分から、「元気回復認知療法 WRAP」をテーマに、地域活動支援センターはるえ野センター長 増川ねてる氏に講演をお願いしてます。会場は、エポックなかはら7F大会議室です。ご期待ください。「広報チラシ」を参照

平成26年度の実績では、平成27年2月4日(水)に「精神障がい者に対する差別・偏見をなくすために」をテーマに、第9回あやめ会公開講座が川崎市の後援のもとで、川崎市総合福祉センター(エポック中原)にて開催しました。
本講座開催の趣旨は、以下のとおりです。
本来、障害を持つ人も障がいがない人も共に安心して暮らせる社会でなければなりません。
しかしながら、障害者差別解消法の施行を控えて、精神障がい者への差別・偏見が今なお存在しております。
このことが当事者の地域生活への円滑な移行を妨げている面があります。先般も当市でグループホームの入居に際して、反対運動が起こりました。
当事者の自立支援のために社会資源の整備が急がれる時、差別・偏見がその施策推進の妨げとなっております。
あやめ会では、当事者の地域移行支援の受け皿のなるグループホームの立地等、社会資源の整備を促進する趣旨から、川崎市議会議長宛に「精神障がい者に対す る差別・偏見をなくすための啓発活動に関する陳情」を行い、官民一体となった啓発活動を展開して、市民に精神障がい者に対する正しい理解を促すことが焦眉 の急であると訴えました。
その一環として、公開講座を開催することといたしました。
講師は、弁護士の池原毅和 氏にお願いしました。池原毅和 氏は、東京アドヴォカシー法律事務所主宰で、障害者の権利や障害者に対する差別禁止等の分野に精通され、精神障がい者の権利に関わる多くの事案の解決にも尽力され、精力的に活躍されています。
先般、市内で起こった精神障がい者のグループホームへの入居反対運動に対する弁護団の団長も務められておりました。
また、川崎市後援の行事につき、行政から川崎市健康福祉局精神保健課課長明田久美子氏に、また川崎市議会から市会議員・健康福祉委員長 河野ゆかり氏にそれぞれご挨拶を頂きました。
障がい者に配慮した社会は障がいのない人にとっても住みやすい社会を実現すると言われ、障がい者に配慮しない多様性のない社会は逆に弱くて壊れやすいとも言われます。
また、差別・偏見の解消には、研修や教育も必要ですが、むしろ一般の人と障がい者とが同じ社会で共生する機会が増えることが、差別・偏見をなくしていくポイントであるとの説明が印象的でした。
今回の公開講座は、障害者差別解消法の施行を控えて、障害を有する人も障害がない人も一緒に考えてみるよい機会となりました。

公開講座開催時の写真

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なお、ここ数年間の実施状況は以下のとおり(家族学習会・公開講座一覧表)です。
家族学習会の会場は 地域福祉施設ちどりで行っています。
公開講座は川崎市総合福祉センター(エポック中原)等で行っております。

年度 年月日 演題 講師 所属
26 年度 家族学習会 27 年1月24日(土) 精神障がい者の入院、退院後の支援、服薬について 日向清史 氏 大和病院地域連携・医療相談室長
公開講座 27 年2月4日(水) 精神障がい者に対する差別・偏見をなくすために 池原毅和 氏 東京アドヴォカシー法律事務所
25年度 第1回 家族学習会 25年7月6日(土) 社会資源を活用されていますか? 明田久美子氏 川崎市健康福祉センター 担当課長
第2回 家族学習会 25年10月5日(土) 家族のために当事者研究 宝田友子氏 アシリアの会代表
第3回 家族学習会 26年1月29日(水) 相談支援事業の再編に ついての理解を深めるために 川上賢太氏 川崎市健康福祉局 障害計画課
高松 信氏 いまここ相談 支援専門員
小泉朋子氏 川崎市健康福祉局 精神保健課係長
公開講座 26年2月25日(火) 法律改正後の強制入院制度 精神障害を有する人と家族支援に向けて 白石弘巳氏 東洋大学ライフ デザイン学部長
24年度 第1回 家族学習会 24年9月1日(土) 成年後見の申し立て準備 について 大埜 嵩氏 おおの社会福祉士 事務所長
公開講座 25年3月6日(水) 心病む母が遺してくれたもの 精神科医の回復への道のり 夏苅郁子氏 児童精神科医
23年度 第1回 家族学習会 23年7月2日(土) 自立支援法と資源について 西川洋一氏 高津区役所保健 福祉センター
第2回 家族学習会 23年9月3日(土) 成年後見制度(親亡き後の心配どうする) 加藤太重氏 泰山木の会
公開講座 24年2月2日(木) 精神障碍者の今とこれから ~大切なこと~ 池原よし和氏 東京アドボカシ 法律事務所
22年度 第1回 家族学習会 22年7月3日(土) 統合失調症について 家族のかかわり方 青山 洋氏 日吉病院副院長
第2回 家族学習会 22年9月4日(土) 社会的ひきこもりの人と 家族への対応 楜澤直美氏 川崎市精神保健 福祉センター
公開講座 23年2月17日(木) 統合失調症の薬物治療・ 最近の進歩 藤井康男氏

 

2.交流研修会

家族学習会と同様に、川崎市からの委託により実施しております。
当事者とその家族を対象とするだけではなく、ボランティアや一般市民にも精神保健福祉施策の重要性を理解していただくための研修会です。
誰もが安心して暮らせる地域社会のあり方を学ぶことを通して、当事者・家族と地域の人との交流を促進する目的で行っています。

平成27年度は、27年12月9日(水)13:00から、エポックなかはらにて開催しました。
講師は精神科医・ルーテル学院大学名誉教授の増野 肇先生に、「家族のできること」をテーマに講演をお願いしました。
ご存じの方も多いと思いますが、先生は当会運営の地活「窓の会」活動の「窓を開けて友達を作る会」の講師を長く務めていただいておりますことを申し添えます。研修会の内容は、参加者から指名された数名が演技者として、サイコドラマを演じる企画で、“家族が再発時の当事者にいかに対処すべきか”を学ぶ寸劇が行われました。言葉だけでなく、表情・身振りも加えて演じるなど、面白くて演じる方も観る方も一緒に楽しめ、分かり易く“当事者への対処方法”を教える心理療法で、家族、支援者、一般の方にも大変参考になる有益な研修会でした。

平成26年度は、平成26年12月9日(火)にエポックなかはらにて、「より良い精神医療を求めて」をテーマに、第9回あやめ会交流会を開催しました。
講師は、上森得男 氏 、高橋美久 氏で、ひだクリニック、あるいはその関係事業所にて活躍されていて、本人・家族への対応、薬とその副作用、諸外国の精 神関係団体との交流、精神科医に求めること等について講演やご自身が統合失調症に苦しんでいた時期の体験談など大変元気づけられる話を伺えました。

ここ数年の実施状況は以下のとおり(交流研修会一覧)です。

交流研修会一覧表

年度 年月日 場所 演題 講師 所属
27年度 27年12月9日(水) 川崎市総合福祉 センター

(エッポクなかはら)

家族のできること 増野 肇 氏 ルーテル学院大学名誉教授
26年度 26年12月9日(火) 川崎市総合福祉 センター(エッポク中原) より良い精神医療を求めて 上森得男 氏 高橋美久 氏 ひだクリニック
25年度 25年12月9日(月) 川崎市総合福祉 センター(エッポク中原) 統合失調症の最近情報 臨床家がなぜ研究するのか 糸川昌成氏 東京都医学総合研究所 統合失調症・うつ病プロジェクトリーダー
24年度 24年12月5日(水) 川崎市総合福祉 センター ACTの普及と当事者・家族への支援について 久永文恵氏 地域精神保健福祉機構(コンボ)
23年度 23年12月8日(木) 川崎市総合福祉 センター 統合失調症の最近情報について 臨床医の見地から 佐々木道夫氏 常盤台病院院長
22年度 22年12月9日(木) 川崎市総合福祉 センター 統合失調症の全般について 南 健一氏 青葉台みなみクリニック院長
21年度 21年12月8日(火) 川崎市総合福祉 センター 統合失調症の回復と自立 ~浦河べてるの家とひだクリニックの実践から~ 向谷地宣明氏 浦河べてるの家

 

3.SST研修会

SSTとは・・・

対人関係を上手く行えるようにしたり、新しい対処の方法を習得したりすることによって社会生活技能を高めることを目的に学習するものです。
ソーシャルスキルトレーニング(social skills training)の頭文字をとってSSTと呼ばれ、病院や学校などでも取り組まれています。
あやめ会では、このSSTの第一人者である高森信子先生の指導の下で、当事者との接し方や話し方等実践を交えて勉強をしてきました。
とくに新しい参加者で当事者の対応でお困りの方には、高森先生から個別に当事者の日常生活訓練や過ごし方などを指導していただけます。父親の参加も徐々に増えております。
奇数月の第4木曜日にSST講座を開催しています。
平成25年度の開催と参加者数を以下に示します(平成26年度SST研修会開催実績)。

平成26年度SST研修会開催実績

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 合計
月日 5月22日 7月24日 9月25日 11月27日 1月22日 3月26日 6回
参加者数 20名 7名 11名 10名 9名 11名 68名

 

4.関係団体が開催する講演会等

①じんかれん研修会
日時:27年10月6日(火)
会場:アミューズあつぎ
講師:東洋大学教授 白石弘巳 氏 「統合失調症 ここが知りたい!」  ~日頃の疑問質問にお答えします~

②2015みんなねっと関東ブロック大会
日時:27年10月16日(金)
会場:東京・有楽町朝日ホール
講師:松浦幸子 NPO法人クッキングハウス会理事長 「ひとりだって生きられる!!」 ~地域力のアップ~ みんなで作ろう安心して住めるまちを

③かながわ県民の集い
日時:27年12月4日(金)
会場:小田原市民会館
障害者権利条約、差別についての講演・話合い テーマ「人権は守られているか、差別偏見をなくしたい」

④みんなねっと福岡大会
日時:27年9月28日(月)~29日(火)
会場:福岡市国際会議場
大会のメインテーマ、「精神障がい者が共に暮らせる地域づくり」 ~当事者の力、家族の力、地域の力が未来を拓く~

5.他団体等に対する当会の講演等

28年1月5日に日本社会事業大学社会福祉学部精神保健福祉学分野での精神保健福祉援助実習の中で、同大学からの要請により「当事者が期待するPSWの役割」について、当会理事長山本泰彦が講演を行いました。
その内容は、「家族会(あやめ会)活動の紹介」をした後、「家族会から見た精神障がい分野が抱える今日的課題」、「家族会(単会)からPSWを志す方への言葉」を述べ、「これからのPSWへの期待」で締めくくりました。
PSW:精神保健福祉士